看護師さんが転職を繰り返すメリット・デメリットについて解説していきます。
こんにちは!
看護師レモンです!
看護師の皆さんは誰もが一度は
「もう辞めたい…。」
「違う病院に行きたいな…。」
と思ったことがあるはずです。
でも今働いている職場を離れて新しいところに行くことは
とても勇気がいりますよね。
世間一般ではマイナスイメージが強い「転職」ですが
看護師業界では時には
転職はポジティブにとらえることがあることをご存知でしたか?
もし前向きな転職をすることができたら
きっと今まで以上にイキイキと働くことができますよ。
今転職をしようか悩んでいるいて、何かと心配している看護師さんも
転職について前向きに考えられるようになるはずです。
今回は
大学病院から様々な転職歴のある看護師の私が
転職を繰り返す看護師の退職理由
さらに転職のメリット・デメリットなどを
ご紹介していきたいと思います。
➡︎【参考記事】 看護師の転職は何歳までOK!?何歳でも転職を成功させる4つのコツ!!
●目次
転職を繰り返す看護師の退職理由は?
まずは転職を繰り返す看護師の退職理由についてご紹介していきます。
これは大きく2つに分けられます。
1:看護師が転職を繰り返す原因は人間関係
看護師さんで転職を繰り返す人は人間関係の問題を抱えている人が多いです。
なぜなら看護師の職場は
独特で閉鎖的な女性社会だからなんですよね。
病院によっては入職早々病棟の派閥争いに巻き込まれたり、
何か一つのミスを延々と影で言われ続ける
時には陰湿な嫌がらせも受けたという声も聞きます。
さらにスタッフの世代もバラバラなので
新人と上司では看護観や仕事のとらえ方の違いから
頻繁にトラブルが勃発しています。
また看護師間の問題だけではなく、
医師などの他職種や患者とのトラブルに巻き込まれるケースも多いです。
近年問題になっている「パワハラ問題」
日々上司や医師からもパワハラを受けている看護師もいることは事実です。
私が以前勤めていた病棟では
医師が絶対的上位に君臨しており
指示を受ける側の看護師は理不尽な叱責を受けることも多々ありました。
人間関係の問題で退職することは看護師に限らず他の職種でも当てはまりますが
看護師は
女性社会や病院という特殊で閉鎖的な環境が
転職を繰り返す要因となっています。
2:看護師さんが転職を繰り返す原因は激務に体力がもたないこと
看護師さんが転職を繰り返す原因は激務に体力が持たないことです。
退職理由の中には
看護師の仕事についていけなくなったという体力的な理由も見受けられます
病棟で働く看護師は
日々の日勤・夜勤に加え
残業や勉強会出席のために休日出勤をすることも多いですよね。
土日病院は休みでも入院患者の看護はずっと行います。
さらに手術室や救命病棟など一部の部署では
待機要員になることもあります。
緊急手術等で人手が足りなくなったときに病院から呼び出されると
深夜でも出勤しないといけません。
当然待機要員は遠出もいけないし
お酒を飲むこともできません。
いつ呼びだされるかソワソワして
休日もしっかり休めないこともありますよね。
そして体力的な理由で辞める看護師は
新人や中途採用、異動したての看護師が多いのですよ。
これは看護師の理想と現実に困惑したり
配属された病棟が予想以上に忙しく自分の体がついていけなくなったという
ギャップが大きいことが理由です。
私の同僚看護師で一般病棟から手術室に希望で異動した人がいました。
その人は大学病院の救急医療に対し熱い思いを抱いており
最先端の術式を学べる大学病院の手術室への異動を強く希望していました。
しかしいざ手術室で勤務をすると
全診療科目の膨大な術式の勉強を深夜までする日々が続き
長時間の手術につく激務に体がついていけなくなり
半年で退職をすることになりました。
上司やスタッフに恵まれて職場環境がよくても
激務に耐えることができない体力面の理由から、
志半ばで泣く泣く退職を選ぶ看護師は後を絶ちません。
ここまで転職を繰り返す看護師の退職理由について話してきました。
看護師の世界って本当にシビアで
精神的にも体力的にもつらい局面がいくつもありますよね。
今働いている看護師さんの中には
「もうしんどくて辞めたいけれど、転職は採用側にとってイメージが悪そう…。」
「転職したいけれど、今から新しい職場で馴染めるか不安…。」
と転職に対して今一歩踏み出せない人もいるかもしれません。
しかし転職をすることはマイナスなことばかりではありません。
ということで転職のメリットを見ていきましょう。
次は転職をすることのメリットについてご紹介します。
➡︎【参考記事】 看護師がクリニックを辞めたい!!私が実践した円満に退職するコツ!!
看護師さんが転職を繰り返すメリット
看護師が転職を繰り返せばジェネラリストになれる
看護師さんが転職を繰り返すメリットは
臨床経験豊かな「ジェネラリスト」になれることです。
なぜなら様々な職場に移ることで
その現場の看護スキルを身に着けることができ、
磨かれていくからです。
病棟・外来・手術室・救急病棟・緩和病棟・透析室・内視鏡と
看護師は医療現場だけでも活躍できる場はたくさんあります。
例えば整形外科に移れば急性期から回復期といった
周手術期に携わることができます。
また小児科は採血や胃管カテーテル挿入も
成人とはまた違って特殊技術を要します。
透析室は全身のインバランス管理のほか
全身状態の観察を都度細かく観察しないといけません。
このように各診療科目に特殊技術があり
配属されるごとにその技術を学ぶことができるのはメリットですよね。
私も整形外科病棟から小児科病棟に異動した時、
細くて見えない血管の採血に苦労したり、意思疎通のとれない患児に対して
コミュニケーションをとることに悩んだりたんですよ。。
けれども整形外科病棟で培った手術前の患者・家族への接し方や、
リハビリスタッフとの連携を密に行うことができ、
病棟の患児達に寄り添う看護ができたと感じました。
また小児科での経験も
後の保育園勤務時に大きく活かすことができたと思っています。
現場が変わるとそれだけ視野も広がってきます。
看護師の転職は
幅広い知識と技術を併せ持ったジェネラリストへと育てていきます。
看護師が転職を繰り返せばコミュニケーション能力がつく
看護師さんが転職を繰り返せばコミュニケーション能力が高くなります。
なぜなら多くの職場に身を置くことで
対人スキルが柔軟になっていくからです。
医療現場はチームワークで動きます。
医師・看護師・薬剤師・理学療法士・ケースワーカーなど
看護師は多職種と連携を図りながら
看護業務をこなしさないといけませんよね。
新しい現場に行けばまた新しいメンバーと
仕事をしていきます。
そしてそのたび、
コミュニケーション能力が必要になってきます。
私が病院に勤めていた時、
転職経験のある同僚と働いていました。
その人は同期ですが年上で
診療科目も多く経験してきていたので
幅広い知識を持っていました。
また他病院での経験も教えてくれ
私をはじめ病棟のスタッフの相談役のように
皆から頼りにされ、慕われていたんです。
でもその人は私に
「最初は人見知りだったけど、
いろんなところで沢山の人に関わってきたから
話していけるようになったんだよ。」
と話してくれました。
私はその時に
「転職をすることで
看護技術以外で、コミュニケーション能力を高めることができるんだ。」
と感じました。
チームワークある仕事も
円滑な人間関係も
コミュニケーション能力がなければこなすことは難しくなってきますよね。
そして転職は
新しい場所にいくことで自分に柔軟性がつくようになるので
コミュニケーション能力が高められていきます。
➡︎【参考記事】 看護師が転職10回以上って不利になる!?転職回数を強みに変える方法
看護師が転職を繰り返すデメリット
先に転職を繰り返すことでジェネラリストになれると述べました。
しかしそれは
スペシャリストになることが難しいという意味でもあります。
看護師が転職を繰り返すとスペシャリストになれない
看護師さんが転職を繰り返すとスペシャリストになれません。
スペシャリストは専門性が高く
分野に特化した特殊スキル能力も持ち合わせています。
短期間で現場を離れることを繰り返すと
知識も技術も深く学べず
専門的なキャリア形成はしづらくなります。
私が小児科から保育園に転職した時、
小児科に所属していた期間は1年半しかいなかったため
自分の中では知識も技術も中途半端だったと感じました。
もう少し小児科で勤務して小児科技術も深く習得していたら
同じ保育園に転職をしていても
また違った働き方ができたのではないかなと少し後悔もしました。
毎回短期間で違う場所を回っていたら
全てが中途半端なままになってしまうので
結果専門性の高いスペシャリストにはなれないのです。
でも、短期間でなければ良いんですよね。
教育体制が良い職場なら1年の勤務でも技術は身につくでしょうし
2年も働けば十分自分の強みになる技術は身についているでしょう。
実際私の母は、数年働いたクリニックでの経験を
20年以上たった今でも自分の強みとして働いています。
看護師さんが転職を繰り返すと書類審査で落とされやすくなる
これを懸念する人は多いと思います。
実際短期間で複数の転職経験がある人は、
書類審査の時点で落とされることが多いです。
例えスキルアップのための転職でも
短期間で転職を繰り返していると、
「忍耐力がないのか?」
「うちに来てもすぐにやめてしまうのではないか?」
「人間関係をうまく築けないのではないか?」
という疑念を抱かれてしまう可能性が高いからです。
ですがこれは経験年数と回数によっても異なります。
例えば2年目の看護師が3回職場を変えることと
20年目の看護師が3回職場を変えることは
当然印象も違ってきます。
採用側は長く働いてくれる優秀な人材を求めます。
そのため転職歴の多い経歴は悪い印象を与えてしまい
書類審査で落とされることが多いのです。
でもしっかり原因を説明できればそんな事を心配する必要もありません。
また母の話なんですが、
・職場が暇すぎる
・准看護師の方が看護師より立場が上
・毎朝ガーゼで床を拭かされる
など、無茶苦茶な病院を1か月半で辞めていましたが
その後も何の問題もなく転職することができています。(^^)
そのほかにも
・いじめにあった
・給料が悪かった
・家庭の問題
など、しっかり自分に起こった問題を説明できれば理解してもらえますよ。
ですので、転職したいと思った時はきっぱり転職してしまうのが良いでしょう。
経歴を気にして、我慢し続けるのはコスパ悪いです。
結局は人と人のやりとりですので理解してもらえますよ。
➡︎【参考記事】 看護師の転職は3ヶ月でもあり!?3ヶ月目の転職のメリット・デメリット
看護師さんが転職を繰り返す事に関するまとめ
- 看護師の退職理由
人間関係のトラブルと激務に体力がもたないことです。
こうした心身の理由から辞め、転職する看護師が多いです。 - 転職のメリット
複数の現場に身をおくことで
ジェネラリストになれることと
コミュニケーション能力がつくことです。 - 転職のデメリット
専門性がつかずスペシャリストになれないことと
書類審査に落とされやすくなることです。
ここまで転職を繰り返す看護師の退職理由と
転職のメリット・デメリットについて話してきました。
マイナスイメージが先行しやすい転職について
プラスな面もあることがわかっていただけたのではないかと思います。
看護師は多職種と比べて
どこの現場も看護師不足なので転職がしやすいことは事実です。
だからといって
辞めることも転職をすることもまた勇気がいりますよね。
しかしその勇気を踏み出した時
今までは気づかなかった
看護師としての新しい自分に出会えると思いますよ。
自分の転職の経歴を気にするのもわかりますが
せっかく転職しやすい看護師という職業についているんですから
転職しやすい状況を利用して、自分が満足できる職場に変わっちゃいましょう。
そのほうがお得ですよ。(^^)
いくつもの転職は
そのたびに新しい自分に出会う一つのきっかけとしてとらえると
より前向きに考えることができるかもしれませんね。
こちらの記事もみてくださいね
➡︎【参考記事】 看護師の2年目で転職した私がクリニックを選んで良かった5つのこと!!
CHECK!【実体験】転職なんて諦めかけてた私の転職ストーリー
私は本気で看護師さんに幸せになって欲しい
私は辛いままの看護師さんを救いたい!
これまで書いた記事は200記事。
これだけ情報を集めてきて思うのは
耐えてるだけでは状況は変えられないってことです。
そんな中一番確実で簡単なのが転職することです。
- 職場では怒られてばかり
- 会話すら楽しめない
- 勤務中に涙が止まら無い
- 心に余裕がなくて家族にも迷惑をかける
こんな暮らしをしてきた看護師さんが、1ヶ月後には
- 給料が上がった
- 同僚との会話が楽しい
- 子供と会える幸せな毎日
- プライベートも楽しめる
って暮らしをしてたりします。
行動した人の生活は
変わっていっています!
学生時代から勉強して受験に受かって
看護学校で勉強し
壮絶な看護実習を仲間と乗り越えて
晴れて看護師になって・・・我慢地獄。
こんな人生おかしい!
苦しいだけの看護師はやめましょう!
看護師って、もっと幸せに働くことができます。
4つのポイントさえ押さえれば
看護師で超幸せになることは可能なんです!
看護師として幸せになる転職術をこちらの記事で解説してます!
耐えるだけの看護師を終えたい方は読んでみて下さい。
この記事があなたの人生の転機になる!
何もしなかったら変わりませんよ!^^;
忙しいのはわかりますが、いつだって忙しいはず・・・。
今、1分読んでみるだけで
この先30年の人生が変わるかもしれないんですから
ちょっと立ち止まって読んでいって下さい♪
給料が低くても
体が、心がボロボロでも
耐えてるだけでは何も変わりません!